漢方コラム
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Vol.288 花粉症〜鼻水・鼻づまり〜症状軽減のポイント!

《鼻水は黄色でネバネバ? 透明なサラサラ?》
鼻水の「色」は、漢方薬を使うときには重要なポイントです。風邪による鼻水は最初のほうはサラサラしていても途中から黄色く粘ってきたり、ひどくなると黄緑色になることもあります。このように黄色っぽいネバネバした鼻水は、体に熱がこもっていることを指すので、炎症を取り、冷やす働きのある漢方薬を用います。
透明でサラサラしている鼻水の場合は、背景に冷えがあることが多いので、鼻の粘膜の血行を良くして、温めることが有効です。花粉症や温度差による鼻水はこのタイプです。このタイプ・種類の鼻水に使う漢方薬は、体を温めるタイプの鼻症状専門処方を用いていきます。特に冷えは鼻の粘膜の血流を悪くしてしまうため、なるべく温かいものを口にすることをお勧めします。
《花粉症の人は刺激物を避け、体を冷やさない生活を》
花粉症の人は冷たいものを避け、なるべく冷やさない生活を心掛けてみてください。体温以下のものや生ものなどは控えましょう。甘いもの、辛いものやアルコールなど刺激物は鼻の粘膜が炎症を起こしやすいので、特にシーズン中は控えると症状が安定しやすいです。
また、特定の果物や野菜のアレルゲンの構造が花粉のアレルゲンの構造とよく似ているため、果物や野菜を食べた時に花粉症に似た症状や口やのどの粘膜が腫れるなどの症状が出ることがあります。例えば、スギ・ヒノキ花粉の場合はトマト、カモガヤ花粉の場合はメロン、スイカ、ジャガイモ、キウイ、小麦などです。似た構造のものが体に入ってきて、体は花粉が入ってきたと勘違いし、その花粉にアレルギーのある人は反応が出てしまうこともあるのです。
《実は鼻水と胃腸は密接な関係⁉》
中医学的に少し掘り下げると、鼻水は痰湿(たんしつ)。痰湿というのは、体の中で水分代謝がスムーズに行われず、余分な水分が停滞してしまうことです。そして、五臓の中で一番深く関与するのは胃腸です。
胃腸の働きが低下している、または胃腸に負担がかかっている人は痰湿がたまりやすくなります。「胃腸と鼻水の関係が深いの?」と思うかもしれませんが、密接な関わりがあります。
胃腸虚弱の人が胃腸を強化する漢方薬で鼻炎や花粉症が良くなっていく症例もあります。胃腸が丈夫な人でも、冷たい物の摂りすぎで胃腸を冷やしたり、過食などで胃腸をいじめると痰湿がたまりやすくなりますから、口にするものは気を付けていきましょう。