漢方コラム
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Vol.284 冷えのぼせ〜Q&A〜

Q車のヒーターや温かい部屋にいると赤ら顔になります。真っ赤になるので恥ずかしく人前に出られません。血液サラサラの薬は飲んでいます。特に冬は症状がひどく、夏でも暑くなると真っ赤になります。よい漢方薬を教えてください。(72歳:女性)
A 冷たいものは下へ、温かいものは上へいく性質があり循環させると均一になりますね。人間の体では循環が血液の流れによって行われています。血液循環が悪いと、室温が高くなるとすぐに熱が上にひっぱられてしまい、のぼせた状態になってしまいます。これを「冷えのぼせ」といいます。冬になるとひどくなるということは冷えにより余計症状が悪化していると考えられます。この時、暑いからといって冷たい飲みものを飲むと下半身が冷えますますひどくなってしまいます。適度に足を動かすなど動くことも重要ですし、足湯をするなどして下の方が温かい状態にしておくと頭寒足熱にしやすくなります。温めると余計のぼせるのではないかと思うかもしれませんが、足先が冷えていると相対的に熱は上にあがりやすくなりますので下半身を温かく保つことがポイントです。
病院でもらう血液サラサラの薬というのは血栓をできにくくすることによって血管のつまりを予防する作用がありますが、全身の血流が良くなるわけではありません。人間の血管は太い血管が1%で、残り99%は毛細血管。病院でもらう血液サラサラのお薬は太い血管を守ることが得意な反面、細い血管を守ることが難しいと言われています。毛細血管においては、西洋薬よりも、漢方薬の力を利用することで、流れを改善することが期待できます。病院の血液サラサラの薬で頭痛、冷えは治らないけど、漢方薬で頭痛や冷えがよくなるのはそのためです。そのように考えて西洋の薬と漢方薬をうまく使い分けていくとよいと思います。
脚の筋力が低下すると血流が低下するので、適度なウォーキングなどで下半身の筋力をつけることも重要です。漢方で冷えを改善していく場合、血液の流れを良くするだけでは十分ではなく、流れが悪くなってしまう原因や体質にもアプローチしていきます。例えば、血液が足りないのに流れだけを良くしても冷え性改善にはならないため、しっかりと血液を補ったり、体力が低下していると血液を送り出す力がなく循環が悪くなってしまうので心肺機能を高めてポンプ機能を高めるなど、体質に応じて対処していきます。どのような漢方薬を用いるかは、体質に応じたものを使うことが正しい使い方なので、専門家に相談の元ご自身に合う漢方薬を提案してもらうことをお勧めします。