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漢方コラム 32/313

Vol.283 生理中の過ごし方〜生理中の症状だけを取り除くのではなく 血流を良くして根本的な改善が必要〜

≪生理は女性にとって健康のバロメーター≫

女性にとって、生理は健康のバロメーターであり、生理を整えておくことこそが健康的に若々しく過ごすための必須条件といえます。生理は、いらなくなった内膜を排出する生理期、卵胞を育てる卵胞期、育った卵子を放出する排卵期、子宮内膜を厚くして受精卵が着床しやすくする高温期の4つに分けられます。どの時期も重要ですが特に生理期の過ごし方は女性にとって重要な意味を持ちます。
まずは、自分自身の生理を観察し、生理痛はあるか、血の色は黒っぽくないか、塊はないか、粘っていないか、など確認し、問題点があれば、一つ一つ症状だけをピックアップして症状を抑えるのではなく、根本的にアプローチをしていくことが重要です。

≪子宮内膜がはがれて、次の内膜が新たに作られる≫

「生理の時に、子宮内膜をきれいにはがす」ということがとても重要で、当店では生理期に子宮内の血流をよくする働きのある漢方薬を使い、子宮内膜をしっかり剥がすことで子宮内膜をきれいにし、次に新鮮な新しい内膜が作られるようにして女性の血の道を整えていきます。この時きれいにはがれず残ってしまうと、次の生理の時に塊となって出てきたり、はじめに黒っぽい血がでたりします。生理期間中に冷たいものを飲んだり食べたり、しっかりと湯船につからなかったり、寝不足などがあると、子宮の血流が悪くなり、新陳代謝がうまくいかずに内膜がきれいにはがれきらずに生理痛につながったり、妊娠がうまくいかない原因になったりします。

≪生活習慣を見直し、血流改善に努める!≫

生理痛が起こるのは、骨盤の中、子宮の血流が悪いからです。骨盤内、子宮内の血流が良くなっていくと、生理痛がよくなり、血の色がきれいになる、塊がなくなる、サラサラになるという変化がみられてきます。血の色は血液の状態そのものなので、黒っぽい血の場合は、酸素が不足していてあまりきれいではないということになり、その血液でできた内膜が赤ちゃんのベッドになるということを想像するとあまり良くないことが分かると思います。
生理痛を引き起こしやすい子宮内膜症や子宮腺筋症などの疾患にも、そもそもの原因として血流が悪いことが関与しているので、女性は若いうちから「冷やさない」ことを徹底しておかねばなりません。冷え以外にも、寝不足や過労、貧血、ストレス、運動不足など、総合的にみていく必要があります。基本的には全周期気をつけて欲しいことではありますが、特に生理中は温かいものを口にし、体温以下のものをできるだけ避けましょう。スパイス類をうまく活用するなどして循環をよくすることに努めましょう。
ブヘサ中村固腸堂
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