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漢方コラム 42/313

Vol.273 生理痛が起こる仕組み〜骨盤内が冷えていると内膜がうまくはがれない!〜

生理痛はなぜ起こるのでしょうか。原因はいろいろありますが、あまりにひどい方は子宮内膜症などの疾患がないか病院で検査をすることが必要です。
 
生理痛の多くは背景に冷えが関与しています。子宮内膜は赤ちゃんの寝床として準備されますが、妊娠しなかった場合、生理として外に排泄されます。このとき骨盤内が冷えていると、子宮内膜の新陳代謝がうまくいかず、内膜がうまく剥がれません。そのため、子宮がけいれんを起こし、いらなくなった内膜を剥がそうとするので、人によって痛みが出ます。
 
温めると痛みが軽減するのは血流が良くなり、内膜が剥がれやすくなるためです。生理のときにきれいに内膜が剥がれずに残ってしまうと、次の生理で塊となって出てきます。内膜が残ると、生理痛が出やすくなるので、生理できれいに排出することが大切です。
 
漢方では月経期に活血剤(かっけつざい)を使います。血流を良くし、新陳代謝を高める漢方薬で、いらなくなった内膜をすっきり排泄させ、痛みを起こしにくくします。内膜がきれいにはがれると次の生理で良い内膜が形成されやすくなり、妊娠につながる可能性が上がります。漢方薬で良い内膜が形成されるよう、卵巣機能を高め、十分な血液を補いながらサポートしていきます。
 
女性の病は「血の道の病」といいます。女性の一生は血液と深い関係があり、月経は女性の健康のバロメーターです。常に「痛み無し」、「塊無し」、「きれいな赤色でサラサラの経血」、「適度な量」など正常な月経をキープしておくことが、女性の心身の不良防止や老化予防につながります。
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