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漢方コラム 46/313

Vol.269 体内の活性酸素を取りのぞき、疲れを取る! 〜脳は睡眠中に老廃物を排出する〜

慢性的に疲れが続くと感じている人、寝ても疲れが取れないと感じている人は、現代人にとても多いようです。実は、疲れを取り除くことと、元気を出すことは、別ものです。疲れを取るというのは、体にたまった活性酸素を除去すること。元気を出すということはエネルギーをたくさん産生させることです。そのため、疲れが取れないと思って肉を食べて栄養をつけたとしても、なかなか疲れは取れないわけです。
 
疲労感とは、精神的な疲れと肉体的な疲れ、両方を意味します。実は脳でもたくさんの活性酸素が生成されます。脳は体重の2%であるにもかかわらず、エネルギー消費量は20%。それに伴い活性酸素も一番できやすいのです。しかし、脳は他の臓器に比べ、活性酸素を処理するのが苦手です。
 
人間には「グリンパティックシステム」という 睡眠中の脳内清掃システムが備わっているそうです。ノンレム睡眠時には脳内のグリア細胞が 60% の大きさに縮み、ニューロン同士の隙間が広くなって脳脊髄液が流れやすくなるため、老廃物が排出されます。しっかりと 熟睡できれば脳の掃除が行われるのですが、慢性的に睡眠不足の方、ノンレム睡眠が不足している方は、アルツハイマー型認知症のリスクが飛躍的に高くなるといわれています。
 
睡眠導入剤は、入眠はできても質の良い睡眠を取れるわけではありません。活性酸素を除去し、質の良い睡眠を得ることが重要です。
 
漢方薬や生薬には抗酸化作用のあるものが多く、質のよい睡眠を得やすくなります。なかなか疲れが取れない、良い睡眠が取れないという方は気軽にご相談下さい。
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