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漢方コラム 47/313

Vol.268 心と体はつながっている〜心身一如〜

感情や考え方というの はその人の生まれ持った性格によるもの≠ナ、 感情のコントロールは 精神力℃汨謔ニいうのは、果たしてそうなので しょうか。
 
五臓と感情は心身一如(しんしんいちにょ)という深い関係にあります。
「心と身体はつながっている」という中医学の考えです。
 
ある程度の性格はあるにせよ、妙に怒りっぽくなっているときは、肝の働きが乱れているとき。クヨクヨしやすいときは胃腸が弱っているとき。 悲しくなりやすいときは肺が弱っているとき-など少なからず、内臓の働きにより精神状態も変化します。生理前のイライラは肝臓の血液不足と関係します。肝の働きを整えて気の巡りを良くし、血液を補うような漢方薬を用いると、不思議なくらい生理前のイライラが無くなっていきます。
 
子どもの夜泣きや癇癪(かんしゃく)など疳(かん)の虫も、五臓でいえば肝と密接な関係があります。肝が興奮しやすい子は胃腸が弱い傾向にあり、痩せ型の子が多いのも特徴です。胃腸や肝の働きを高めること、気を鎮めるような働きのある食材や漢方薬を用いることで五臓のバランスを整えることが有効です。
 
昨今、小さな子どもにも安定剤や精神の薬が出されている現状があります。そのようなお薬を使わず、どうやって心身のバランスをとるかということは、重要な問題でもあります。大人も子どもも、落ち着いた精神や強い精神を保つには、五臓の働きも少なからず関わっているのです。
 
五臓を整えるには、その中心である胃腸がポイント。肥甘濃冷食に注意し、日々の食養生にも取り組んでみてください。
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