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漢方コラム 62/313

Vol.253 〜不妊治療〜妊娠は卵巣年齢と子宮の状態を重視

「漢方薬で妊娠力を高めたい」という相談は年々増えています。「病院での治療もしながら漢方薬を飲んでもいいですか?」という質問もよくありますが、むしろ治療を成功させるためにも患者さんの「妊娠力」を高めておくことが何より大事です。
 
妊娠力は実年齢よりも、卵巣年齢と子宮の状態が重要です。例えば「生理痛があり、経血は暗い色で塊がある。でも検査では子宮内膜症も無いし、ホルモン数値も正常」という人がたくさんいます。これは中医学でいう「未病」の段階です。いくら高度な技術で種を蒔いても、耕していない土壌では芽が出ないのと同じで、このような状態の子宮内膜では着床しづらいでしょう。

漢方薬をうまく取り入れて「生理痛無し、赤い血でサラサラ、塊なし!」の生理に整えていくことが大切です。いくら内膜に厚みがあっても、フカフカの温かい内膜でないと、妊娠にはつながりません。子宮、卵巣自体の働きを高めること、そしてそのためには体全体を診る必要があります。
 
一般的に、体外受精で40歳の妊娠率は約5%、45歳で約1%と言われています。漢方での体作りを積極的に勧めているあるクリニックでは漢方薬を合わせると40代で妊娠 率が17%というデータがあります。

ここでの漢方薬は中成薬のことであり、中医学に基づいた漢方薬の使い方です。中医学では生理周期に合わせて細かく飲み方を変え、採卵周期や移植周期、ピル服用時などその都度飲み方を調整していきます。1 人ひとりの体質の弱点に合わせていくことが重要です。
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