漢方コラム
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Vol.252 妊娠しやすい体とは〜生理とオリモノをチェック!〜
生理は女性にとって健康のバロメーターです。若いうちから生理を調えておくことは、日々の健康や将来的に妊娠しやすい体を保つこと、更年期を快適に迎えることにつながります。
女性は7の倍数で体が変化します。生理もそうで、生理周期は28 日、生理期間は 7 日、 卵胞期は7日、高温期は14日が理想です。多少ずれていても問題ありませんが、常にリズムが一定していることが大事です。
生理は痛みがなく、出血するのが普通で、血は鮮血でサラサラ、量は2〜3日目が多く、7日以内でスッキリ終わるのが目安。生理前のイライラ、頭痛、胸が張るなども無いのが正常です。
妊娠しやすい体かどうかはまず、生理とオリモノの量をチェックしましょう。「出血量が減った」、「3日以内で終わる」というときは子宮内膜が薄く、黄体ホルモンの分泌がうまくいっていない可能性があります。すると、ふかふかの子宮内膜のベッドにならず、着床しづらくなります。
オリモノも重要です。排卵前後に透明で、伸びのよいオリモノがしっかりと出ていると◎。排卵前後のオリモノが少ない、または全く無いという場合は、エストロゲンがうまく分泌されておらず、卵子の質が良くない可能性があります。
漢方で体を整えると、生理の血の質、量、生理前後の体調、オリモノに変化がみられ、よく驚かれます。女性の体調不良や不妊の原因は、必ずしも検査に出てこないことも多く、その多くは未病です。実際は病気よりも未病の方が範囲が広く、見過ごしていることがたくさんあります。この未病段階でいかに手を打ち、整えるかが妊娠力の要となります。