漢方コラム
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Vol.251 「冷え」が招く内臓機能の低下 〜自分の冷えのタイプは?〜
西洋医学で「冷え」はあまり重要視されていませんが、予防を軸とする東洋医学では「問題」と捉えます。冷えていると内臓の働きが悪くなるので、自然治癒力が低下します。自然治癒力は普段意識しにくいものですが、傷や風邪が治りにくくなってきたら要注意です。
先日、頭痛持ちで漢方薬を継続されているお客様から、「風邪をひいてしまったけど、治りが早くて自分でも驚いた」と言われました。普段から体質改善のために漢方を飲んでいる人は自然治癒力が高まるので、治す力も高まります。自然治癒力は風邪だけでなく、体全体の働きに関与するため、あらゆる病気の予防につながります。冷え改善は漢方医学の得意とす るところであり、漢方薬も豊富にあります!
タイプに合わせて対応する ことが可能です。
一般的に冷えを感じたら、温かいものを飲んだり、部屋の温度を上げたり、厚着をして体を温めると思います。しかし、女性によくみられる冷えは「気血不足」です。内臓の元気と血液が不足しているため、冷えてしまうタイプです。このタイプは体を温めるためのエネルギーと血液自体が足りないので、外から温めれば一時的に良くなりますが、またすぐに冷えます。まずは自分の内臓の力を高めること、血液をしっかりと増やしてあげることで冷えが改善されていきます。
また、ストレスや食生活の乱れで血液循環が悪くなり、冷えが強くなるタイプも多くみられます。この場合は、気の巡りや血の巡りをよくすることが効果的です。他にもいくつかタイプがありますが、自分のタイプに合わせた冷え改善が必要です。