漢方基礎編 不妊 婦人科について 産後のトラブル・ケア 皮膚について 胃腸トラブル,便秘,痔 頭痛,めまい,耳鳴り,難聴 冷え,むくみ,ほてり 生薬について 子どもと漢方 鼻の症状,咳 食養生,薬膳 風邪,流感,花粉症 腰痛,神経痛,痺れ 低血圧 目のトラブル 季節の養生法 不眠,心のトラブル 生活習慣病 老化,尿トラブル
漢方コラム 67/313

Vol.248 「ひよわ」「虚弱」の根本原因は胃腸機能の弱さ!”薬半分養生半分で”胃腸の気を高めよう!

中医学で胃腸は「脾(ひ)」。脾弱(ひよわ)というように胃腸機能が弱いと虚弱になります。日本人は元々胃腸が弱いと言われますが、現代人はより一層胃腸機能が低下しています。

第一の原因は冷え。一年中アイスや氷入りのお水などを好む習慣が胃腸機能の低下を招きます。第二の原因は遅い時間の食事。夜遅くまで学習塾に通う子どもたちが増え、大人も多様 な働き方で食事が不規則になりがちです。そのほか、早食い、食べ過ぎ、添加物の多い食品、脂っこいものや肉類、甘いものの摂り過ぎなど食の問題や、抗生剤など医原性の要因もあります。

「薬半分養生半分」という言葉があります。病気の治療・予防など全てを薬に頼るのではなく、日々の暮らしで養生しようという中医学の教えです。胃腸機能が低下すると、全身のリンパの流れが悪くなり、特に手足に症状が現れます。舌を診ると大きく膨らんでいたり、舌苔が厚くなったりします。必要なところに水分が行き渡らないので肌が乾燥しやすくなりま す。唇が渇くのは胃腸機能低下のサイン。
 
胃腸が弱く夜尿症のお子さんによく使われる小建中湯(しょうけんちゅうとう)という漢方薬に入っている膠飴(こうい)という生薬は、米や粟などの粉に麦芽を混ぜて糖化させ、煮詰めたもの。これは腸内細菌のエサになり、胃腸機能を高めます。
近年糖質制限食が流行していますが、お米は大事です。そして豆類も。ヨーグルトよりも、味噌や麹、漬物など乳酸菌は昔からある日本古来の発酵食から摂るのがおすすめです。日本人の健康の基礎は私達の腸に合う食事からだと思います。
ブヘサ中村固腸堂
石川県河北郡津幡町加賀爪ヌ58-2
Tel076-288-3721 Fax076-288-3721
営業時間 9:30〜18:30
定休日 月曜日、祝日、第2・4日曜日