漢方基礎編 不妊 婦人科について 産後のトラブル・ケア 皮膚について 胃腸トラブル,便秘,痔 頭痛,めまい,耳鳴り,難聴 冷え,むくみ,ほてり 生薬について 子どもと漢方 鼻の症状,咳 食養生,薬膳 風邪,流感,花粉症 腰痛,神経痛,痺れ 低血圧 目のトラブル 季節の養生法 不眠,心のトラブル 生活習慣病 老化,尿トラブル
漢方コラム 79/313

Vol.236 夏バテ予防のポイント

夏バテを起こす原因にはいくつかあります。
天候変動による温度差、エアコン、冷たいものによる胃腸機能低下、高い湿度など。

実は、ただ暑いだけならきちんと水分補給さえすれば、それほどバテません。がしかし、湿度が高いととたんにバテやすくなります。特に胃腸機能が低下している人や胃腸虚弱の人は湿度に弱いため、食欲の低下や頭重感、だるさなどが出てきます。

夏バテ予防のポイントは胃腸機能を低下させないこと〞です。胃腸は除湿機の働きをしているので、胃腸を強くしておくと体の水はけが良くなり、多湿環境でもバテにくくなります。熱中症も気になるところですが、除湿機能を持つ胃腸にとって、夏の ”過剰すぎる" 水分摂取は、機能低下を招くのであまりお勧めできません。こまめに適量で摂ることがポイントです。

また、暑いと冷たいものを口にする機会が多くなり、胃腸機能が低下→食欲低下→だるい→疲れやすい、というパターンに陥りがち。皮膚表面の熱を冷ましても、胃腸を冷やすのはタブーです。1日に何度も体を冷やすことで、体温上昇を繰り返し、かえってエネルギーの消耗を起こし、より疲れやすくもなります。
冷たいものを摂り過ぎたときは温かいお湯を飲んだり、お腹を湯たんぽで少しでも温めると◎

食欲低下がひどい時は漢方薬を合わせると早く回復します。  
また、エアコンをつけっぱなしで寝てしまった翌朝の体のだるさ、汗のかきすぎによるだるさなども夏の体調不良です。麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)という漢方薬は、汗で失った体液をいち早く補給し、内臓の元気を回復し、自律神経の乱れを整える、という働きがあります。そのため、「夏バテが心配」という人のお守り〞のような漢方薬の一つです。即効性があるタイプなので、比較的早くだるさを取り除き、内臓の働きを復活させることが可能です。
ブヘサ中村固腸堂
石川県河北郡津幡町加賀爪ヌ58-2
Tel076-288-3721 Fax076-288-3721
営業時間 9:30〜18:30
定休日 月曜日、祝日、第2・4日曜日