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漢方コラム 80/313

Vol.235 温度や湿度、気圧の変化で起こる不調

「雨が降ると頭痛がする」「台風が近づくと落ち込む」「温度変化でめまいがする」など気圧や気温、湿度など気象の変化で心身に支障をきたすことがありますね。

人間は自然界の一部なので、常に湿度や温度などの影響を受けており、外界への順応力を備えてます。しかし、この順応力が低下すると、気象の変化に体が一喜一憂してしまいます。主な原因は自律神経の失調によるもの。自律神経は生活習慣に大きく影響されるので、早寝早起きなど基本的な養生が重要です。

中医学では気血両虚(きけつりょうきょ)と肝鬱気滞(かんうつきたい)に分けて考えます。

気血両虚(きけつりょうきょ)は、内臓の元気も血液も少なく、抵抗力が落ちているタイプ。疲れやすくだるい、胃腸が弱い、冷え性などの症状が見られます。体の機能が全体的に低下しているので、外界の変化に敏感に対応できません。

胃腸の弱い人が多く、特に湿度が高い梅雨時期や雨の日には、食欲低下や頭重感、めまいなどの症状が起こりやすくなります。このタイプは胃腸機能を高め、気と血を充実させ、体の抵抗力を高める漢方薬で体質改善していきます。

もう1つの肝鬱気滞(かんうつきたい)タイプは、自律神経を司る肝の働きが悪いといえます。イライラしやすい、落ち込みやすい、生理前に胸が張る、腹部膨満感など気の巡りが悪いタイプです。季節の変わり目や冬から春になる3〜5月が要注意で、気持ちの浮き沈みが激しく、めまいがしやすくなります。肝の働きを高め、気の巡りを調整する漢方薬が良いでしょう。
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