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漢方コラム 81/313

Vol.234 妊娠力低下のサイン

妊娠能力は一般的に35歳から低下し始めるといわれますが、個人差があります。年齢以外で分かる妊娠力低下のサインは、女性の場合、排卵前後のおりものが少ない、月経量の減少、出血期間が3日未満などがあります。女性の基礎体温でいえば、低温期と高温期の差が0、5度未満、卵胞期が短くなってきて低温期(生理初日〜排卵日)が12日未満も妊娠力低下のサインです。低温期と高温期は0、5度以上の差がある方が良いでしょう。

生理周期が 28日だったのが、25 日、26日でくるという場合は卵胞期が短くなっている可能性があります。卵巣機能の低下が考えられ、良い卵子が育ちにくくなります。21日など短い周期で生理がくる場合は排卵が無いかもしれません。そのほか、卵巣手術や化学治療歴などが妊娠力に関わってくることもあります。FSHなど検査の数値チェックも必要です。

男性の場合は、精力低下、精索静脈瘤、性器疾患や感染による造精機能障害のほか、喫煙、ストレス過多、電磁波、熱いお風呂やサウナ、放射線の影響なども大きく妊娠力低下に関与します。

中医学での妊娠力アップは、女性の場合は生理 周期に合わせて漢方で働 きかけ、高くなったFSHを下げたり、E2レベルを上げていきます。子宮血流と子宮内膜容積の改善、受精卵と内膜受容性を高め、妊娠率をアップさせて流産しにくくしていくこと、病院治療との並行も可能です。男性も検査結果により、病院での治療が必要な場合と、漢方が有効な場合があります。
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