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漢方コラム 82/313

Vol.233 汗のかきかた〜汗をかいてスッキリする人、体調をくずす人 〜

「健康に良いと思ってたくさん汗をかいて体を動かしていたのに、だるくなったり、むくんだり、みるみる体調が悪くなった」という人がいます。 これは「気虚(ききょ)」 体質といい、元々気〞が不足している人です。疲れやすい、だるい、胃腸が弱い、胃下垂、持久力がないなど、胃腸の働きが弱く、パワーがありません。たくさん汗をかいても痩せるどころか、より内臓の働きが弱くなり、体の代謝力を落としてしまうため、むくみやすくなったりします。

汗はただの水分でなく、ミネラルなどを含んだ有用な液体で東洋医学の言い方をすれば気〞を含みます。
汗のかきすぎは気も一緒に出て行ってしまうので、気虚タイプは特に汗のかきすぎに注意が必要です。

また、胃腸の働きが弱い人も多く、運動後に冷たい水分をがぶがぶ飲むと体調が悪くなり、女性では生理トラブルがでる可能性も。ヨガ(気虚タイプの方のホットヨガは× )など呼吸法を取り入れた運動やストレッチなどを取り入れてみてください。

東洋医学では実証(じつしょう)か虚証(きょしょう)かの見極めを大切にします。実証は体力があり、声も大きく、たくさん汗をかくとスッキリするタイプ。虚証は気や血などが足りないタイプで、疲れや出血、脱水など、気血水の消耗に気をつける必要があります。

寝汗をかくのは中医学では陰虚(いんきょ)といい、これも虚証。老化や疲労、消耗が進んでいる可能性があり、ひどくなると手足のほてりや口や肌の乾燥なども見られます。寝不足はNGで すよ。
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