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漢方コラム 87/313

Vol.228 不妊治療における漢方の役割

漢方での妊活って、「病院の不妊治療と何が違うの?」、「どういう役割があるの?」という疑問にお答えします。

大きく分けると漢方の妊活にはⓐ良い卵子、良い子宮内膜を作り、流産しにくい体を作る、ⓑ病院での治療効果を高めるためのサポート―という役割があります。ⓐは準備期間が必要で、3〜6か月かけて体を整えます。原子卵胞が卵子になるまで約6ケ月ほどかかるためです。卵子の質を高めるには、約半年間しっかりと畑を耕し、良い芽が出るように土壌を整えることが何よりも重要です。良い睡眠、良い食事、適度な運動、たばこやお酒を控えるなど体に良いことは質の良い卵子の発育につながります。

体を整えることで、ⓑの病院での治療効果を高め、妊娠率が上がります。漢方での土壌作りは、具体的には冷え性、イライラ、胸の張り、月経痛、血の塊、頭痛、生理不順などを根本的に改善し、体質を整えます。基礎体温からもいろいろな情報が読み取れます。例えば、同じ28日周期でも、低温期が低すぎたり、高すぎると良い卵子は育ちにくく、36 ・3 度付近が良い低温期といえます。体質的な問題や、長くホルモン治療をしていると低温期が高くなることがあり、このような点も含めて整えていきます。

また、病院での治療と並行する場合は、ホルモン剤による卵巣の腫れや血流の停滞など体の負担を軽減し、より治療効果が高まるようサポートするのも漢方の役割です。使うホルモン剤や治療法、体質に応じてその都度適した漢方薬の使い方を提案していきます。
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