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漢方コラム 90/313

Vol.225 コントロールできない!生理前のイライラや不安感…肝を整えることでよくなる!

生理前になると、「感情がコントロールできず、家族に当たり散らしてしまう」、「子供が泣いていても何もかもが嫌で、出ていきたくなってしまう」―。

PMS(月経前症候群)の中でも特に、気持ちの浮き沈みが激しくなる人がおり、生理が来ると嘘のように元に戻ります。ヒステリーの語源はギリシャ語で「子宮」。ヒステリーは女性特有のものと捉えられ、女性の骨盤内のうっ血と考えられていたようです。何千年前の中医学でも同じように考えていました。なぜ生理前に精神が不安定になるのでしょうか。中医学では肝〞が弱いと考えます。脳が大量の血液を肝臓に要求してもうまく応えられず、 全身の血の巡と血液の質が悪化し、瘀血(おけつ)が強くなります。

子宮や卵巣の血の巡りも悪くなるため、このタイプは骨盤内のうっ血が強くなります。骨盤内のうっ血は生理の血が暗い、粘り気がある、塊がある、痛みがある―など からも判断できます。

精神だけを安定させよ うとしても根治には至り ません。肝の働きを高め て血流を良くし、瘀血体 質を改善することが重要 です。漢方薬で肝の働き が改善すると、生理前の イライラや落ち込みが晴れていきます。肝の働きを高めることがまさに『キモ』で、こうした肝の働きは血液検査で測れるものではありません。

中医学の肝の働きとは、解毒や代謝はもちろん、血液を蓄えたり、気の巡りを調整する働きがあります。そのため、感情との関係も密接だと考えます。肝の働きと気の巡り、血の巡りは切っても切れない関係なのです。
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