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漢方コラム 92/313

Vol.223 相談多い「下痢」「軟便」交互に繰り返す人も!

「下痢・軟便」の相談 は意外と多く、下痢止めを飲んだ経験のある人は多いと思います。下痢は腸が異常収縮を起こして起こり、下痢止めはその異常収縮を抑えることで下痢を止めるという作用機序です。人によって便秘をしたり、下痢をしたり、それを繰り返したりといろいろです。下剤を使うと下痢をして、下痢止めを使うと便秘をするというもどかしい日々を過ごす人もいます。

こうした状態を中医学的には脾気虚(ひききょ)といい、胃腸機能が弱いことが原因と考えます。胃腸の働きを正常に保つ力〞をつける処方をし、便秘と下痢を同時に治療します。漢方薬は胃腸の機能自体を高めるということにおいてたいへん有効です。その際、▼胃下垂タイプで内臓を支える力が弱いタイプには内臓を支える力を高める処方、▼ストレスが強い人には気の巡りを良くする処方、▼食べ過ぎや油っこいもので下痢をする人には消化をスムーズにする消導薬など体質に応じた漢方薬の使い分けが重要です。まれに乳糖等で下痢をする人もいるので、乳糖添加の無い漢方薬も試します。

中医学的アプローチは症状だけをコントロールするのではなく、機能自体を高めるため結果的に疲れにくくなり、自ら血を作れるようになり、貧血が良くなるなど良い変化をもたらします。胃腸は五臓の中心であり元気の発電所〞。胃腸が正常に働くようになると俄然元気になり、やる気が出て、集中力までアップします。逆に下痢・軟便 は気〞の漏れなのです。放っておかずにきちんと整えたいですね。
ブヘサ中村固腸堂
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