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漢方コラム 96/313

Vol.219 顔色と臓器の不思議な関係〜中医学でみる顔色診断〜

中医学(中国伝統医学)の「望診」は顔色や表情、皮膚、態度、話し方、舌の状態など目から得る情報で、体質把握の重要な材料となります。

顔色は臓器と深い関わりがあり、五臓と色との関係性は「肝→青」、「心→赤」、「脾(消化器系)→黄」、「肺→白」、「腎→黒」。
東洋医学の五臓は臓器とイコールではなく、必ずしも検査で異常が出るわけではありません。

顔色が青い人は「肝」のトラブルを疑います。肝は目や爪、筋と関係が深く、体内の血液量の調節や新陳代謝、精神や感情のコントロール機能などに関係します。生理前のイライラなどもまさに肝のトラブル。
赤ら顔は「心」のトラブルで、赤ら顔や赤鼻は血管系のトラブル。漢方では心熱を冷まし、心臓の負担を減らす処方をします。
胃腸の働きが弱っている人は顔色が黄色くなり、黄疸、貧血も考えられます。胃腸の働きが 弱い人は血液不足になりやすく、胃腸機能を高める漢方薬を用いることで貧血体質の改善にもなります。
色白は「肺」のトラブル。東洋医学でいう肺のトラブルはアレルギー体質、皮膚が弱い、風邪をひきやすいという体質を指します。乾燥にも弱いため、この時期は要注意。
顔色が黒ずんでいるの は「腎」のトラブル。腎臓、副腎、脳下垂体などの機能低下が考えられます。腎機能の低下は抜け毛や白髪、骨がもろい、虫歯になりやすい、足腰が痛いなど髪や骨に関係し、生殖発育ホルモン系にも関与するため、生理の不調にもつながります。漢方では補腎薬を用い、体質改善をはかります
ブヘサ中村固腸堂
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