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漢方コラム 101/313

Vol.214 できものと瘀血〜いぼ、ポリープ、ほくろ、腫瘍などができるしくみ〜

漢方では、血液の流れの悪い状態を瘀血(おけつ)とし、万病の元と考えます。

瘀血の三大特徴は「痛む」「黒ずむ」「しこり」。生理痛や頭痛、関節痛などの慢性的な痛みは「ここに血が足りない」という瘀血のサイン。シミや月経血が暗い赤色、舌が紫など黒くなるのもサイン。

そして瘀血はできもの〞とも深く関わっています。ほくろ、いぼ、魚の目、ポリープ、ガングリオン、痔、腫瘍(悪性良性共に)など、できものの背景には「瘀血」が存在します。 「流れる水は腐らず」の言葉通り、体内を流れる血液も同様で流れの滞った場所には老廃物がたまり、充分に酸素や栄養が行き届かず異変が起こりやすくなるのです。歳とともに、肩こりや首凝りがひどい人の首周りにいぼが増えるということはよくあります。

女性に増えている子宮筋腫や子宮内膜症、チョコレート嚢腫などはすべて瘀血の産物であり、瘀血を改善しないことには手術で取り除いてもまた繰り返すことになります。瘀血を改善すると、それに伴う生理痛や月経前の頭痛、月経血の色、粘り、色、塊なども改善していきます。ポリープ ができやすいという人はその部分に瘀血の原因があるはずです。できる部分は局所的なものであっても、瘀血があるということは体全体の血の巡りに問題があるということです。

問題はなぜ瘀血になるかということ。瘀血は冷えやストレス、疲れ、寝不足、食べ過ぎ、脂濃甘味等飲食不摂生、貧血、老廃物や化学物質等の蓄積などを総合的に改善することが必要です。特に、冷たいものを好む日本人には瘀血トラブルが多くみられます。
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