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漢方コラム 102/313

Vol.213 目の疲れ、爪が割れやすい、イライラする、胸が張る…これらはある共通の臓器の異常!

▼目が疲れやすい、▼爪が割れやすいまたはボコボコする、▼イライラして怒りっぽい、▼胸が張る、▼眠りが浅くいやな夢を見る…など、これらはある臓器の共通した問題によって起こる症状です。
そのほかにも▼筋がこわばるまたは痙攣しやすい、▼顔色が青い、▼便秘と下痢をくり返す、▼生理が不順、▼月経前症候群があるなどの症状もそうです。これらは全て「肝」の異常。

中医学でいう肝とは肝臓だけを指すのではなく、肝臓や胆嚢のはたらきに近いものの、自律神経系や精神情緒にも関係し、睡眠、筋肉、目、爪などにも大きく関係します。まぶたの痙攣は「ストレスにより肝が疲れている?」とか爪が割れやすく縦筋も多い人は「肝の血液が充分にない”肝血虚”?」と体を診ていきます。
肝の経絡である胸や脇腹の痛みなどは肝の気の巡りが悪い”肝鬱気滞”であると推測できます。肝は全身の生理機能に関わっており、気・血・水をスムーズに流すという働きもあるため、肝の働きの低下は月経痛やむくみ、イライラなども引き起こします。

「肝」が悪くても、必ずしも検査で異常はでません。いわば未病の段階であることが多く、上記に書いた症状に当てはまっていても検査で異常が見つかるケースはまれだと言えます。肝の働きが低下しやすい人はストレスに対する抵抗力が低く、性格的には真面目で優しい人、季節の変わり目や春になると体調を崩しやすいという特徴があります。このような人は肝の働きを正常に整える漢方処方を用いて体質と症状の改善をはかっていきます。
ブヘサ中村固腸堂
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