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漢方コラム 107/313

Vol.208 たるみは東洋医学でみると「筋肉の衰え」 胃腸強化して血流改善図るのが改善の早道

同じ年齢でも若々しく見えるか、老けて見えるかには肌の状態によります。中でも老けた印象を与えるのは「たるみ」ではないでしょうか。たるんでくると毛穴が開き、顔の輪郭がぼやけ、ハリがなくなります。
30代前半から、少しずつ進行していき、「毛穴が開いてきた」「肌がくすんできた」というのはたるみが
起こる前兆。マッサージや保湿など肌ケアをしっかりと行うことに加えて、東洋医学的なたるみのメカニズムを知っておくと役立ちます。
たるみは「筋肉の衰え」です。五臓でいえば、筋肉と関係の深い脾(胃腸)の気が足りない脾気虚(ひききょ)という体質の人が要注意です。脾気虚体質の人は 筋肉がつきにくく落ちやすい〞というのが特徴。そのため、若いころから肌のたるみも起こりやすくなります。反対に筋肉質で肉付きの良い人は歳を重ねても肌にハリがあります。
脾気虚の人には、疲れやすい、体力がない、もたれやすい、胃下垂、食べても太らない、もしくはぽっちゃり体型、下半身太りなどの状態がよく見られます。胃腸が弱いと血が作られにくいので、女性の多くは血が足りません。血液が足りないので内臓の元気もなく、血流の勢いもなくなります。それで皮膚表面の血流が悪くなり、くすみや乾燥も起こりやすくなります。
脾気虚タイプの人は顔の筋肉を鍛えようとしても効果が表れにくく、胃腸を強化することが早道。胃腸強化には様々な漢方薬がありますが、冷たい物や甘い物、食べ過ぎなどによって日常的に胃腸機能を落とさないこともポイントです。
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