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漢方コラム 111/313

Vol.204 子午流注(下)〜臓器が活発に働く時間帯を意識して 養生・治療効果をアップさせる〜

臓腑と時間の関係である『子午流注(しごりゅうちゅう)』の最終回です。各臓器が活発に動く時間を養生や治療に生かして、より効果を高めましょう。
【戌の刻( 19 〜 21 時)】「心包」の機能が更新する時間帯。心包の病は心の病と同義で使われることが多く、喜怒哀楽の感情を司ります。子育て世代には忙しい時間帯ですが、感情が高ぶらないようリラックスして過ごしたい時間です。
【亥の刻( 21 〜 23 時)】「三焦」の時間帯。三焦とは気や水(体液)の流れを調整している中医学特有の臓器。気や血、水は全身にくまなくスムーズに巡っていれば健康で、滞りが生じると体の不調を生み出します。就寝に向かって内臓の働きを鎮めていきますので、戌の刻同様心身ともに落ち着いて過ごしましょう。
【子の刻( 23 〜1時)】「胆」の働きが活発になり、胆汁の分泌・排泄が盛んな時間帯。長期間にわたり、この時間に起きていると肝臓や胆嚢の病気にかかりやすくなります。子の 刻は睡眠が最も深くなり、体を修復する成長ホルモンが多く分泌されます。この時間にぐっすり寝ることが翌日の活動の源となります。また、胆は決断力とも関わるため、胆の働きが落ちると、決断力や勇気を失い、おびえやすくなります。
【丑の刻(1〜3時)】「肝」の働きが最も高まる時。 一日中全身の血液をきれいにし、老廃物を処理し、きれいになった血液を全身に送り込む準備をします。この時間起きている生活をしていると、汚れた血液が体内を巡り、さまざまな病気を引き起こします。肝臓の働きを高める漢方薬なども夜に飲んでもらうと効果がぐっと高まります。
ブヘサ中村固腸堂
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