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漢方コラム 112/313

Vol.203 子午流注(中)〜生活や治療に時間〞の概念をプラス! 臓腑の活動時間を考慮して生活・治療し効果を高める方法

体内時計があるため、 五臓六腑は日々同じリズムで働きます。
例えば卯の刻である5〜7時は「大腸」が活発に働く時。この時間に排便するのは自然なこと。

治療や生活養生に時間の概念をプラスすることで、より効果を高め、体のリズムに合わせた生活は臓腑の働きを高めます。

【午の刻( 11 〜 13 時)】循環器や精神活動を司る「心」がピークを迎える時間帯。陽から陰へ転換する時間なので、午後に向けて少し体を休めることで午後からの作業効率が良くなります。お昼に机で15 分ほど仮眠をとる小学校があるようですが、良い習慣だと思います。
【未の刻( 13 〜 15 時)】心と、表と裏〞の関係にあたる「小腸」が活発に動く時間帯。栄養の吸収が活発になるので、必要な養分を必要な臓器へ送り込み、不必要なものを排泄に関わる臓器に送り込みます。なかなか太れない人はこの時間は動き過ぎないように。
【申の刻( 15 〜 17 時)】「膀胱」の働きが活発になる時で、尿量が最も増える時間帯。この時間に尿を我慢することは禁物。しっかり尿を出し、体の熱を逃がしましょう。体温が一日で最も高くなる時間帯でもあり、心拍、血圧、体力、呼気流量ともに最高になる時です。
【酉の刻( 17 〜 19 時)】「腎」の働きが最も高まる時間帯。腎は腎臓だけではなく、生殖、発育、ホルモン、内分泌系と幅広く関わり、とても重要な働きをします。腰痛や生理トラブル、不妊や尿トラブルなどを改善する漢方の補腎薬はこの時間帯に飲むことでより効果を発揮します。
ブヘサ中村固腸堂
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