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漢方コラム 114/313

Vol.201 節分と陰陽五行 〜陰から陽へ、冬から春へ変わるこの時期の注意事項 〜

もうすぐ節分。節分とは本来、四季を分ける節目の事を指します。中でも立春は冬から春になる節目で1年の始まりで、その前日が節分として大事にされてきたようです。

なぜ豆をまくのかは陰陽五行と関係があります。森羅万象、この自然界に存在するものは女と男、夜と昼、秋冬と春夏、というように陰と陽にわけられ、「木、火、土、金、水」五つの性質を持ちます。臓器ならば木が肝、火が心、土が脾(消化器系)、金が肺、水が腎で、色や味、感情等何でも5つに分類できます。それぞれが助け合って、抑え合ってバランスを保っています。

冬から春になるこの時期は陰から陽へ切り替わる時期で、体のバランスを崩しやすい時期。鬼は金棒を持っていますが、鬼や病は「金」にあたり、豆も「金」であることから、五行の関係性で火剋金(火が金を溶かすように、火は金の働きを抑制する)のため、豆を炒って、病や悪いものを閉じ込めて食べてしまい、打ち勝とうということのようです。だから生ではなく、炒った豆が良いということ。

春は肝にあたり、肝の働きが良くない人は陰から陽へ移り変わるこの時期に体調を崩しやすくなります。肝の働きが良くない人=肝臓が悪いという意味ではありません。 肝臓の働きも含みますが、イライラしやすい、落ち込みやすい、目のトラブルが起こりやすい、 生理前に胸が張る、生理が乱れやすい、爪が割れやすい等の症状があります。肝の働きが正常ではないと、自律神経系のトラブルが起こりやすくなりますので、このタイプはこの時期、要注意です。
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