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漢方コラム 115/313

Vol.200 胃腸が冷えると鼻が悪くなる?!体に余分な水分がたまる「痰湿」

漢方には「冷茶生痰(れいちゃせいたん)」という言葉があります。冷たいものを飲むと痰を生じる、という意味です。この痰とは、ペッと口から出す痰だけを指すのではなく、身体の中に溜まる余分な水すべてを指し、痰湿(たんしつ)、痰濁(たんだく)などといわれます。
内臓を冷やすことで水分代謝が悪くなり、必要なところに体液が運ばれず、余計なところに水分が溜まりやすくなります。

痰は皮膚病につながるほか、鼻水、めまい、頭痛、おりもの過多や卵巣・子宮などにできる疾患、婦人科トラブル、肥満など、「気・血・水」の中の「水」の悪さとして病を生み出す邪になります。

水分代謝をつかさどるのは五臓の中で肺、脾(消化器系)、腎。主に、脾は痰湿に大きく関わる臓器で、胃腸が弱い人や胃腸の調子が悪い時は舌に苔が生えることがあり、これも痰湿のサインです。 胃腸の冷えは脾の機能を低下させます。慢性鼻炎、副鼻腔炎等の人は痰湿タイプが多く、鼻の薬だけでなく、胃腸機能を高めて痰湿を除く漢方薬を用いると症状が急に良くなる例がたくさんあります。
鼻が悪い人はジュースやアイス、ビールなどで胃腸を冷やしているとますます悪化します。

総じて体は冷えると機能が低下し、さまざまな病気を生み出します。温めることは内臓機能を高め、自己治癒力の向上につながります。高熱は身体が必要としているから、という場合もあります。乳幼児以上で痙攣や 激しい頭痛、吐き気などがなければ慌てて熱を下げ過ぎない方が良いことも。人間の身体とは不思議であり、良くできたものなものです。
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