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漢方コラム 117/313

Vol.198 「血の道の病」−女性の体調は血の道で左右される

女性特有のトラブルは 「血の道の病」といわれます。初潮から閉経後もなお、女性は血の道の状態によって体調が左右されるのです。

子宮は血海(けっかい)ともいいます。血が十分に満ち足りていることが重要なのですが、中国伝統医学の古典の医学書「黄帝内経」にも「女性の体は常に気が余り、血が不足である」と記載されています。良い健康状態とは気・血・水が過不足なく存在し、巡っていることを指します。
血の道症というのは、血が足りないとか血がうまく流れていない、ということだけを指すのではなく正確には気滞血於(きたいけつお)の状態のこと。気がスムーズに巡っている状態は内臓の機能も整いやすく、血も巡り、気持ちも穏やかで睡眠も良好です。
しかし、気がうまく巡っていないとイライラ、怒りっぽい、憂鬱などの気滞状態になります。そのため、血の道の病には生理痛や生理不順、更年期など以外にもイライラや落ち込みなどの精神不安も含んでいます。

気持ちの不安定は血液貯蔵庫である肝臓の血液不足である「肝血虚」が関係することもあるのです。漢方薬は血の道を整えるのに力を発揮します。女性は毎月生理がありますから、慢性的に血液が不足しがち。目の使い過ぎ、寝不足、頭の使い過ぎでも血液が消耗するので、現代人はなおさらです。生理前のイライラや産後の憂鬱感、更年期の精神不安などは血の道を整えることでとても調子が良くなりますよ。
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