漢方コラム
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Vol.192 生理の時にでるどろっとした塊!この塊の原因は?!
生理の際のドロッとした血の塊。これは 無いのが当たり前〞。塊は黒っぽいもの、ドロッと した内膜状のもの、小さいポロポロとした塊などさまざま。これは、瘀血(おけつ)が関係しています。
瘀血(おけつ)とは血液の滞りのこと。女性の骨盤内の血流停滞が生理痛や血の塊の主な原因であり、子宮筋腫、子宮内膜症、不妊症につながる可能性があります。女性の病は「血の道の病」。瘀血改善は婦人病治療の重要課題です。漢方を始めると「生理痛も月経血の塊も無くなった!」とよく言われますが、これは瘀血が改善されるためです。
妊娠に備えて子宮は毎月、子宮内膜を増殖し、妊娠しないと内膜がはがれて生理として月経血を排出します。骨盤内が温かく、血行が良ければ月経血はサラサラしています。しかし、瘀血があるときれいに内膜がはがれず、子宮内に残ってしまいます。これが次の生理に持ち越されて、塊となって出てきます。血の塊がある生理は「掃除されていない部屋」と一緒。 妊娠を望む女性は子宮内環境を整えることが重要です。
瘀血の原因はいくつも考えられます。特に冷えは元凶で、冷たい物を口にしたり、湯船につからない、お腹が冷たい、という人は要注意。また、血が足りない血虚タイプもチョロチョロとした流れになるため瘀血になり ます。イライラ、落ち込み、ストレスを感じやすい気滞タイプも血の滞りを生みます。そのほか、油っこいものが好きで血液がドロドロしている場合もそうです。原因に応じて瘀血改善をしましょ う。