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漢方コラム 125/313

Vol.190 夏バテ〜食欲不振、だるい〜の時に知っておくと役立つ漢方薬

体調を崩す人が多くなる夏。食欲が低下したり、熱中症になりやすい人、エアコンと外気温の差で体が重だるくなってしまうというトラブルが増えます。今回は夏におすすめの漢方薬をご紹介したいと思います。

「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」。当店でもファンの多い漢方薬の一つで、頓服(とんぷく)的にも、 継続的にも飲める、知っておくと便利な漢方薬です。麦味参顆粒は麦門冬、五味子、高麗人参の3種類の 生薬から成ります。漢方薬は薬味が少ない方が効き目がシャープで、薬味の多いものほど作用が穏やかになるといわれます。 生薬3種からなる麦味参は比較的即効性があります。人参製剤ですので、滋養強壮、疲労回復にも優れています。

人参には 紅参と白参があり、紅参は温める力が強く、長期使用の難しさや、ほてり・高血圧など体質によっては使いにくいこともあります。麦味参顆粒は白参を使い、穏やかな効き方で体質を限定してしまわないところも使いやすい要因です。
人参は、暑さや冷たい飲み物で機能低下した胃腸を整え、だるさや疲れをとり、心臓の働きも良くして気を補い脈をみなぎらせます。夏は汗をかき、体に必要な体液が失われますが、麦門冬は体液を増やして潤いを保ち、血液が濃縮しないよう、血液粘度を調整してくれます。五味子は酸味があり、収斂(しゅうれん)作用があるため汗のかき過ぎを抑え、なおかつ自律神経も整えてくれます。
「夏の疲れは冬に出る」といわれます。夏の疲れは夏のうちに癒やしておきましょうね。
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