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漢方コラム 127/313

Vol.188 毒出しにはまる人ちょっと待って!「虚」と「実」のバランスが重要!

近年、デトックスという言葉も浸透し、毒出しにハマる人が増えています。玄米食にしたり、断食やファスティングなども毒出しをし、体をリセットさせる方法です。
現代人には老廃物をため込む「痰湿(たんしつ)」「痰濁(たんだく)」 「湿熱(しつねつ)」と呼ばれるタイプが多くなっています。肥満、糖尿病、高脂血症、高コレステロ ールなどの生活習慣病や頭重感、肩こりなどの症状、おりもの過多、多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょう こうぐん)や卵巣嚢腫(のうしゅ)など婦人科トラブルにも深く関係しています。皮膚トラブルとも関わりが強く、多くの皮膚病では湿熱や熱毒などを取り除き、血液をきれいにする漢方薬を用いていきます。
舌の苔が厚かったり、舌自体が大きく膨れ上がっている人はため込みタイプの可能性があります。痩せていてもため込みタイプの人は多く、外見だけでは判断できません。冷え性で代謝が悪く、循環が悪い場合はため込みやすくなります。

甘い物や脂っこいもの、お酒などが好き、大食い、早食いなどの影響も受けます。毒出しは現代人の多くに必要で、食の見直し、小食にするなどは多くの方に実践していただきたいと思うのですが、中には注意が必要な場合もあります。東洋医学では実(じつ)と虚(きょ)のタイプでみていきますが、疲れやすく体力がない、胃腸が弱い、血が足りていない、生理が遅れがちな ど体の消耗が激しい虚のタイプは毒出しで体調が悪くなることがあります。 生理が止まった、朝起き上がれない、力が出ないなどの症状が出る場合は引き算より足し算が先。体を支える気血を補ってから体の掃除を!まずは自分の体質を知ることが何事にも重要です。
ブヘサ中村固腸堂
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