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漢方コラム 133/313

Vol.182 低体温を改善するには?

低体温はホルモンに関する疾患などが原因の場合は治療が必要ですが、原因が無い場合は生活スタイルの見直しが一番。どんな病気や症状もまずは、食や生活習慣、その次に薬―の順番です。

まずは体を温める食事。食事の「食性」を利用し、温性・熱性のものを摂りましょう。熱性はニンニク、辛子、山椒、カレー粉、胡椒などのスパイス類など。働きは強いですが、胃腸の弱い人や皮膚病のある人には注意が必要です。常食したいのは穏やかに身体を温める、温性の食材。もち米、ショウガ、ヨモギ、エビ、アジ、サバ、クルミ、インゲン、ネギ、玉ねぎ、カボチャ、人参、味噌、納豆など。体温以下の冷たい状態で食べるのはNGです。
その他、ゆっくり湯船につかること。シャワーで済ますよりも、免疫力が上がるというデータもあります。夏の冷房もほどほどにして汗をかき、服装も生足を出さないなど冷えない工夫をしましょう。

熱は主に筋肉でつくられるので、適度な運動も重要です。筋肉の70%は下半身にあるため、踏み台昇降やウォーキング、スクワットなども有効です。規則正しい生活リズム、禁煙なども自律神経の働きを整えます。
それでもうまくいかない時、漢方薬が力を貸してくれます。漢方薬で体を整えると体温が上がっていくのを実感できます。例えば不妊相談などで基礎体温をつけている人の体温グラフは一目瞭然です。低体温が改善すると、それに比例して体調が安定し、持病の改善にもつながっていきます。
ブヘサ中村固腸堂
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