漢方コラム
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Vol.175 生理前・生理中・生理後の諸症状は「ないのが当たり前」
生理には多くの人が何かしらの症状を感じています。生理前には胸がはる、頭痛がする、イライラする、落ち込む、ニキビができるなどの症状。生理中は生理痛、生理の血の量が少ないまたは多い、肌荒れ、立ちくらみ、めまい、だるいなどの症状。生理が終わってから腹痛や頭痛、貧血症状などが起こることもあります。生理前、中、後どの時期にどんな症状が起こるかは人それぞれです。
症状があって当たり前になっていませんか。しかし、それは「未病」の状態であり、体からのサインです。その状態を放置しておくと、さまざまな婦人科トラブルを引き起こしてしまう可能性があります。漢方はこの「未病」の段階で症状に対処するのが得意です。
当店のお客さんのお話ですが、成人式の撮影までにニキビをきれいにしたいとのことで漢方を始めました。順調に良くなり、無事きれいな肌で撮影を迎えられたのですが、それと同時に生理前のイライラが無くなったことに驚かれていました。それまでは生理前になるとムシャクシャして、親に暴言を吐いたりしていたのが全く無くなったということでした。
実はこのような例はよくあり、大人ニキビには皮膚のための漢方薬と一緒に、婦人科系の漢方薬も用いるためホルモンバランスが整います。イライラや胸の張り、頭痛などが始まると生理が来るのかなと感じていた人も、「生理前の体調が良すぎていつ生理がくるか分からなくなった」とおっしゃいます。本来はこれが当たり前。生理は女性の健康のバロメーターです。