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漢方コラム 145/313

Vol.170 腸の調子が肌トラブルを左右する

皮膚は内臓の鏡〞と言います。東洋医学でも、皮膚と腸は表と裏の関係だと考えています。実際に、便秘になるとニキビができたり、アトピー性皮膚炎が悪化するということはよくあります。胃腸炎でずっとお腹を壊していて、その後、蕁麻疹が出るようになったり、抗生剤を飲んで下痢をしていてその後肌荒れするようになったということがあります。

便秘をすると、腸の中の便が腐敗し、老廃物が血液にのって体内に散布されてしまいます。肌を潤し、滋養するはずの血液が老廃物の集積場所になってしまうのです。下痢は腸の粘膜を荒らし、タンパク質が大きな分子のまま吸収されるため、アレルギー反応を起こしやすくなります。

お腹を壊しているときは生ものや揚げもの、動物性のものなどを避け、消化の良いものを少量、できるだけよく噛んで食べることです。食べ過ぎはいかなる場合にも良くありません。胃腸に食積(しょくせき)として未消化のものが溜まっていき、食毒となり皮膚トラブルの原因になります。

皮膚の修復力を高めたいとき、病気を治したいときには小食が良いでしょう。小さなお子さんの皮膚トラブルにも胃腸の働きは大きく関係しています。便秘や下痢がなくとも、痩せ型、食べても太らない、もたれやすい、疲れやすいなどは胃腸機能が弱いといえます。このようなタイプは漢方薬などの助けを借りながら胃腸機能を強化すること、食べるものに気を付けることが大切です。高カロリーのもの、甘いもの、冷たいものは避け、和食中心の食事が基本です。
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