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漢方コラム 152/313

Vol.163 直接見て、話して問診、望診、聞診をする。「証」を見極めることが大事!

《意識している・いない〞ことも客観的に判断》

漢方薬を用いる上で一番大切なことは、「弁証論治(べんしょうろんち)」といい、その方の「証(しょう)」を見分けること。証が分かって初めて、治療方針や漢方薬が決まります。良くないことは「テレビで良いといっていた○○湯を飲もう」と自己判断で合わない漢方薬を飲み始めてしまうことです。

漢方薬の場合、例えば「頻尿」や「関節痛」に良いと書いてあっても、みんなが使えるわけではありません。自分の証に合ったものでないと体調が悪くなる可能性があります。まずは自分の証を見立ててもらうことが重要!そのために、私たちが問診、望診(舌診)、聞診を行い、体から読み取れる情報を集め、分析していきます。

問診は自分で感じる症状や状態、既往歴などを聞きます。望診とは、顔色、話し方やしぐさ、表情などをみます。顔色が青いので肝が弱いのかな、まばたきが多いので自律神経の乱れがあるかな、肌にツヤがないので気や血が足りないのかな、など推測できるわけです。舌をみることでも体の気・血・水のバランスや臓腑の状態がわかります。聞診は、声やにおいなどから情報を集めます。望診や舌診、聞診は本人が自覚していない部分も客観的に見るので、重要な情報源になります。

そのため、直接お話できれば体のことを把握しやすいですね。こう書くと、「細かくチェックされているようで緊張してしまう…」と思われるかもしれませんが、面接官のように目を光らせているわけではありませんのでご安心ください。肩の力を抜いて気楽にご相談くださいね。

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