漢方コラム
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Vol.144 糖尿病と動脈硬化の基礎数値をチェック
《常に清流のように血液が流れるように》
東洋医学では、慢性的な病気や難病、生活習慣病には必ず「オケツ」が絡んでいると考えます。オケツというのは血液の流れが悪い状態のことです。「流れる水は腐らず」の言葉通り、血液も常に清流のように流れていればそこに病気はできにくいのですが、流れが停滞していると病気の発生に深く関わってきます。
健康の基本はいかに血液をキレイにし、流れをスムーズにしておくか、ということ。当店では、厚生労働省から認可を得て、簡易血液検査を実施しています。糖尿病の代表的な検査項目ヘモグロビンA1c(エーワンシー)と、動脈硬化の危険度が分かる中性脂肪、善玉コレステロール、悪玉コレステロールの数値を知ることができます。血糖値は変動しますが、ヘモグロビンA1cは1、2か月の血糖の状態の目安になります。測定の前日にご飯を抜いても数値は変わらないため、糖尿病の指標になります。
簡易検査なので、所要時間は各6分ほど。痛みもほとんどありません。その場ですぐに結果を知ることができる手軽さが人気です。なんとなく気になっていたけど、実際に検査をしたことがないという人におすすめです。自分は大丈夫だろうと思っていても、予想外に数値が悪かったという場合もあります。
糖尿病や動脈硬化はなってしまう前に、少しでも早く改善に取り組む「予防」が重要です。測定結果と合わせて、問診による体調や体質のチェックにより、合う漢方薬や生活習慣の提案をさせていただいているので、気軽にご相談ください。