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漢方コラム 169/313

Vol.145 空気が乾燥する秋は空咳などが増加

《春からの元気は秋冬の養生で蓄える》
 秋になり、涼しくなってきました。秋は万物を収める時期で、生命力を体の内部にしまい始める時期です。スポーツの秋といいますが、東洋医学の養生法では、これからの季節は激し過ぎる運動は避け、おとなしく過ごすようにとされています。動物は冬眠し、植物も春に向けて養分をため込んでいくように、人間も陽気盛んな春夏に向けて準備をすればまた来年元気に過ごせるというのが自然界の法則なのです。 秋は五臓でいうと「肺」が一番活動する時期。しかし、肺がダメージを受けやすい時期でもあるのです。肺は潤いを好み、乾燥を嫌う臓器なので、空気が乾燥するこの時期はトラブルが増えてきます。東洋医学でいう「肺系」とは肺だけではなく、呼吸器系、皮膚、大腸ともつながっていると考えます。肺系のトラブルというと咳、皮膚トラブル、便秘などがあげられます。夏に暑気払い〞といって辛いものを食べ過ぎたり、ビールなどのアルコールを飲み過ぎた人は秋になると空咳など呼吸器のトラブルが増えてきます。辛味(しんみ)の摂り過ぎにより肺の乾燥に陥っているためです。
 空咳によい漢方薬はいろいろあります。自分の体質や症状に合った漢方薬を用いることで改善していきます。慢性的に息切れがあり、ゼイゼイしやすい人には冬虫夏草も良いですし、痰が出るという場合には、半夏、陳皮、紫蘇などを用いた漢方薬も良いでしょう。症状に合わせて漢方薬の提案をしているので気軽にご相談ください。
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