漢方コラム
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Vol.128 旅行など出かける際にあると便利な漢方薬
《出先では飲んですぐに効く〞ことが重要!風邪、滋養強壮、胃腸の疲れにオススメ》
漢方には「救世主」として手軽にパッ〞と使えるものがあります。今回は、お出かけの時に持っていると便利な漢方薬についてご紹介します。
●天津感冒片(てんしんかんぼうへん)
風邪には葛根湯というイメージが先行していますが、葛根湯を使う機会はそれほど多くはなく、ゾクゾクと寒けがして汗が出ない時が葛根湯。のどが痛くて、熱っぽいようなときには天津感冒片です。風邪はスピード勝負ですから、おかしいなと思ったらすぐに飲むこと!! 半日放っておくと、症状が進行してしまいます。「調子が悪い」ときにすぐに飲むと効果てきめん〞です。
●麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)
人参、麦門冬(ばくもんどう)、五味子(ごみし)の三種類からなり、滋養強壮の働きがあります。人参といっても、白参のため血圧上昇の心配はありません。漢方薬の中でも比較的即効性があり、疲れた時の元気づけにオススメです。疲れてバテやすい人は事前に飲んでおくと馬力が出ます。疲れがすっと抜けるので個人的にも好きな漢方薬の一つです。
●晶三仙(しょうさんせん)
本場では「焦三仙」と書きます。食べ過ぎて胃が疲れてしまうという人に合います。山楂子(さんざし)、麦芽、神曲(しんぎょく)という身近な食材からなるもので、消化を助け、胃腸をすっきりさせてくれます。胃腸を守り、食毒(未消化のものが胃腸にたまると毒素が発生する)をため込まないようにしてくれます。脂っこいものを食べた時にも良いですよ。