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漢方コラム 190/313

Vol.124 冷え性には生姜??の落とし穴

《生姜は摂り方次第で薬効が変わります》
冷え性の方は一年中冷えていますから、気温が低くなればそれに伴って冷えがつらくなり、生理痛や肩こり、腰痛なども悪化しやすくなります。身近な食材で体を温めると言えば「生姜」を上手に取り入れている方も多いのではと思います。
実際に、「当帰四逆加呉茱萸(とうきしぎゃくかごしゅゆ)生姜(しょうきょう)湯(とう)」など漢方薬の名前に生姜が用いられているものも多いのですが、処方の名前についていなくても多くの漢方薬に用いられています。
生姜は加熱したり乾燥させるとジンゲオールという成分がショウガオールという成分になり、血流がよくなります。そのため、冷え性には生ではなく加熱するか乾燥したものがお勧めです。
風邪や食中毒の予防には生の生姜を食しましょう。しかし、この生姜ブーム、少し気になる点があります。生姜は摂ると一時的に体が温まりますが、持続しにくいという特徴があります。
生姜は漢方では“辛温解表薬(しんおんげひょうやく)”。その辛みで体を温め発汗させます。例えて言うならば生姜は着火剤です。炭やガスという材料があって始めて燃えることができます。
そのため、燃やすための材料がなければならず、火をつけすぎれば材料が枯渇する可能性もあります。辛みの強いものは摂りすぎれば反対に体は冷えやすくなる可能性もあります。
特に注意した方が良い体質は疲れやすく体力のない「気虚(ききょ)」タイプや、体の潤いが足りない「陰虚(いんきょ)」タイプ。特に気虚タイプの場合、汗は体にとって有用な水分なため、かきすぎれば気を消耗し疲れやすくなります。
摂りすぎにはご注意を!
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