漢方コラム
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Vol.122 漢方に関するエトセトラ〜漢方の気になる疑問にお答えします!〜
Q漢方は誰でも飲めるの? 副作用はないの?
A漢方では同じ頭痛でも、みんなが同じ薬を用いるわけではありません。『同病異治(どうびょういち)』といい、同じ症状でも体質によって用いる漢方薬が違います。その為、胃腸が弱い、のぼせやすい、血圧が高い―など、自分の体質に合うものを用いれば副作用の心配はほとんどありません。ごく稀に特定の成分にアレルギーを起こす人がいるので、漢方の服用は必ず専門家に相談しましょう。
Q漢方っていつ飲むの?
A漢方は自然の植物や鉱物などが材料なので、空腹時に飲むと吸収が良く、効き目が高まります。基本的には食前、食間に飲むのがベスト。食前とは、食事の直前ではなく、30分前。食間とは、食後2時間後のことを指します。いわゆる空腹時ですね。しかし、胃腸虚弱の場合、「地黄(じおう)」などの生薬が胃に障ることもあるので、食後に飲んだ方が胃の負担は減ります。
Q漢方はずっと飲み続けなければいけないの?
A 漢方薬は「長く飲む」というイメージがあるかもしれませんが、風邪や胃痛など急性症状に対してとても即効性があり、すぐに効く漢方もあります。しかし、「風邪をひきにくい体質になりたい」「胃腸虚弱を改善したい」など、体質改善や慢性症状に用いる漢方薬は根本的に体を整えていくため、数カ月単位で続けていくことをお勧めしています。予防のためにずっと飲むこともできますし、良くなれば少しずつ減らしていくこともできます。