漢方基礎編 不妊 婦人科について 産後のトラブル・ケア 皮膚について 胃腸トラブル,便秘,痔 頭痛,めまい,耳鳴り,難聴 冷え,むくみ,ほてり 生薬について 子どもと漢方 鼻の症状,咳 食養生,薬膳 風邪,流感,花粉症 腰痛,神経痛,痺れ 低血圧 目のトラブル 季節の養生法 不眠,心のトラブル 生活習慣病 老化,尿トラブル
漢方コラム 194/313

Vol.120 夏の終わりの胃腸の疲れ

≪夏の冷えが胃腸機能の低下を招く 胃腸は美容と健康の発電所!≫
夏も後半に差し掛かると途端に、店頭には「食欲がない」「下痢が治まらない」「便秘がち」「お腹がはる」という胃腸の相談が増えてきます。漢方は胃腸機能の低下に大きな力を発揮します。こうした症状には比較的即効性があり、元気も出てきて疲れがとれます。
この時期の不調の原因の多くは「夏の冷え」。夏は「心臓」に負担をかける時期ですが、冷たいものを好む日本人にとっては「胃腸」に負担をかける時期といえます。暑いとビールが美味しく、特に私の故郷、石川県はアイスの消費量日本一。胃腸はさぞかし寒い思いをしているでしょう。
胃腸は五臓の中心で元気の発電所ですから、胃腸機能が落ちれば元気がなくなり、水分代謝が落ちてむくみや、頭重感、重だるい、めまい、下痢などにつながります。自覚症状がなくても、舌に白く厚い苔がべっとりついている人は胃腸機能の低下、もしくは水分過剰で体に余計な水分がたまっているということです。
そして胃腸機能の低下は美容に良くありません。胃腸機能が低下すれば老けるのも早いのです。漢方では「脾(消化器系)は肌肉をつかさどる」といい、元々胃腸の弱い人は筋肉がつきにくく、胃下垂など内臓下垂の体質はまさに内臓を支える力が足りないという体質。胃腸機能が低下すると内臓だけでなくお肌のハリもなくなり、たるんだつやのない肌になります。女性の場合は、胃腸が冷えていれば子宮や卵巣なども冷えますから、ホルモンバランスが悪化し、シミが増えて体調も悪化することに…。
冷えは万病の元、美容の大敵ですよ!
ブヘサ中村固腸堂
石川県河北郡津幡町加賀爪ヌ58-2
Tel076-288-3721 Fax076-288-3721
営業時間 9:30〜18:30
定休日 月曜日、祝日、第2・4日曜日