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漢方コラム 196/313

Vol.118 「土用」は季節の変わり目にあたる時期!体調の変化に注意!

《陰陽五行説に基づく『土用の丑の日』》
夏の土用の丑の日、今年は7月22日と8月3日です。そもそも土用というのは立春、立夏、立秋、立冬の前18日間を言います。土用とは、古代中国の陰陽五行説に基づき割り当てられた期間のこと。丑とは年月日時の順序を示すもので、十二支の二番目になります。
今年は夏の土用の丑の日が二回ありますが、18日間で丑の日が先の方に来れば、一巡して二の丑の日が来ます。中医学(中国伝統医学)も陰陽五行説からなり、体調管理を考えるとき、季節ごとの養生に配慮します。
五行の木・火・土・金・水はそれぞれ季節に当てはめると春・夏・土用・秋・冬であり、土用は季節の変わり目にあたります。季節の変わり目は体調を崩しやすく、「必ず風邪をひく」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に夏の土用の丑の日は夏から秋へ、陽から陰へ大きく移り変わる時期で、体調も大きく変化します。
成長と発育の機能を高め活発に活動する春夏から、閉蔵(へいぞう)の機能を高め蓄える時期に入る秋冬のことを指す「春夏養陽、秋冬養陰」という言葉は季節の養生の基本です。
明の大医家である張景岳は「春には肝を守る養生をし、夏には心を守る養生をし、長夏(梅雨)には脾の変化に応じ、秋は肺を守る養生をし、冬には腎を守る養生をすべきである」と述べています。今の時期は湿度と気温が高く、特に心と胃腸に注意が必要!暑いからと冷たい飲み物やスタミナ料理ばかりでは心と胃腸に負担をかけ過ぎてしまうので、ご注意を!
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