漢方コラム
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Vol.114 つわり≠乗り切って楽しいマタニティライフを!
《胃腸をいたわり、消化に良いものを心がけて!》
つわりは胎盤が完成する20週頃までに治まることが多いのですが、出産まで続く人がいます。つわりの原因はホルモンの影響といわれていますが、はっきりとは分かっていません。軽いつわりは心配ありませんが、ひどい場合は漢方薬を使ってみてはいかがでしょう。
漢方ではつわりになる人は▼胃腸の弱い人、▼ストレスの強い人、▼体に余分な水分や老廃物が溜まっている人―などに多いと考えます。
体に余分なものが溜まる体質の人は、毒になるものが入ってこないように体が防御しているとも考えられます。そのためよく本に書いてある「食べられるものを食べて」というのは実はオススメできません。このようなタイプの人がジャンキーなものばかり食べると、悪循環に陥るからです。
胃腸の機能を高め、消化に良いものを食べることが基本。ストレスや精神状態もつわりに大きく影響します。頑張りすぎず、心配しすぎず、「肝」の気を巡らすことが重要です。妊娠中はレモンやトマト、シソなど酸っぱいものが欲しくなります。これらは肝の働きを高め、気の巡りを良くする働きがあり、昔から安胎(流産予防)にも良いとされています。
《漢方と食養生で体づくりをしておくことも重要》
不思議と、漢方薬や食養生で体作りをしていた人はつわりが楽〞な傾向にあります。1人目はひどかったのに、漢方と食事で体作りをしてから2人目を妊娠した人がとってもつわりが楽で、妊娠ライフを楽しめたということも多々あります。とはいえ、多少のつわりは赤ちゃんが元気に育っている証拠。マイナスに捉えず、マタニティライフをお過ごしください。