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漢方コラム 201/313

Vol.113 春は五臓の「肝」の働きに注意して!

《「肝」は自律神経系や精神情緒とも関連》
春は生命が活動し始める時期。生き物は冬眠から覚めて成長します。人間も冬は蓄えモード、春は内臓が活動モードになります。陰陽五行説でいうと、春は五臓の「肝」と密接に関係しています。肝とは肝臓だけではなく、自律神経系や精神情緒などにも関連します。寒暖を繰り返す気候の変化に対応できなくなったり、イライラしたり、うつっぽくなるのも「肝」の働きが弱っているからです。また、肝は筋肉や爪、目にも影響を与えるため、筋肉がつる、生理前の脇や胸の張り、怒りっぽい、目の疲れ、まばたきが多い―などの症状も出ます。
肝臓の重要な働きは血液の浄化です。肝の働きが乱れていると、血液中の老廃物を解毒し、きれいな血液を全身に送り込むことができません。草木が芽生える春になると、人間の体は排毒作用が高まり、吹き出物がでるなどのトラブルが起こりやすくなります。
《酸味のあるもの、香味野菜、柑橘類がオススメ》
春の食べ物には解毒作用があるので、フキノトウ、山菜、タケノコなどを食べると排毒作用は高まりますが、肝の働きの落ちている人は皮膚トラブルに繋がったりします。
肝の働きを高めるためには、肝にしっかりと血液を蓄えておくこと、食品添加物や医薬品、アルコールなどの摂りすぎで肝臓に負担をかけないことが重要。酸味のあるもの、香味野菜、柑橘類などは肝の働きを助ける力があります。シジミが肝臓に良いのは有名ですが、中医学の考え方には「類似の法則」というのがあります。肝臓⇒シジミ、脳⇒クルミ、血管⇒ひじきなど、不思議と似た形のものが良いという、面白い法則です。
ブヘサ中村固腸堂
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