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漢方コラム 204/313

Vol.110 自分に合った漢方で“目指せ! 花粉症撃退”

《漢方で体質改善と症状緩和 眠くなるなどの副作用無し》
前回に引き続き、花粉症のお話です。今回は花粉症に良い漢方薬について解説します。漢方では、症状が出る前から体作りをする「体質改善」と、出てしまった症状を改善する「症状緩和」を柱に処方します。漢方薬は抗ヒスタミン剤などとは作用機序が異なるため、症状により使い分けるのがポイントです。
▼透明〜白い鼻水が出るタイプには『小青竜湯(しょうせいりゅうとう)』などを用います。温性(体を温める)の働きがあり、のどの痛み、口の渇き、舌が赤いような熱性の症状がある場合には向きません。
▼鼻がつまるタイプには『葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)』。寒気がする風邪に効く『葛根湯』に名前は似ていますが、別物です。全体として温性なので、白っぽい鼻の場合に良いでしょう。お風呂に入ると鼻が通るタイプに処方します。
▼黄色く粘っこい鼻水は炎症によるもの。炎症を抑え、鼻づまりを解消する『辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)』や『荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)』などを用います。辛夷(しんい)や百芷(びゃくし)など鼻づまりに良い生薬が配合されています。
▼目の充血や痒みには菊花(きくか)など。花粉症はいくつも症状を併せ持つことが多いので、組み合わせて用いると効果的な場合も多いです。
漢方薬は眠くなるなどの副作用がないため、運転・仕事中でも安心。まだたくさんの種類があるので、専門家に相談し、自分の症状に合ったものを用いましょう。
ブヘサ中村固腸堂
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