漢方コラム
◀
213/313
▶
Vol.101 漢方で体を整え、本来備わっている『妊娠力』を高める
《病院の不妊治療と漢方は併用可能 子宮は赤ちゃんのふかふかベッド!》
不妊に悩むカップルは10組に1組と言われています。漢方での不妊治療も注目され、病院での不妊治療と併行して漢方を始める人が増えています。
漢方の不妊治療は、本来備わっている「妊娠する力」「産む力」を引き出す方法です。外から補充するというよりも、体を整えて妊娠力を高めるということですね。例えば、漢方を始めてよくある例は、「今までは生理が2〜3日だったのに、漢方で5〜7日続くようになった」「血の色が暗かったのに、きれいな赤色になった」「いつも血の塊が出ていたのが出なくなった」「生理前の体調不良がなくなった」などです。このような報告を受けてしばらくすると、妊娠報告を受けることが多いです。
女性の月経は年齢とともに除々に量が減り、日数も短くなってきます。女性ホルモンの分泌が低下し、子宮内膜が少しずつ薄くなってきたことを示しています。子宮内膜がふかふかでないと、赤ちゃんは安心して眠ることはできません。
漢方では、子宮は血海(けっかい)といいます。字の如く血の海であり、血に満たされていることが大切だと考えています。生理の出血量が少ないということは妊娠に必要な血液が十分に無い、または血の巡りが悪くて十分に排泄されないということが考えられます。
年齢だけでなく、冷えやストレス、食生活の乱れなどさまざまな要因が影響しているため、総合的な改善が必要です。赤ちゃんができない原因は他にもたくさんあります。まずは基礎検査をして、漢方の力も借りながら自分に合った方法で体作りをしていく事をお勧めします。