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漢方コラム 217/313

Vol.97 秋の養生法〜季節の変わり目は『ご用心』〜

《バイオリズム乱れ、体調崩す人も。》
東洋医学では季節の変化により、体のバイオリズムが乱れ、病気の原因も変わってくると考えます。食べ物には旬があり、旬の食べ物は体の助けになります。
四季の養生について『黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)』という古典の書に、自然の万物と同じく春・夏には生長して茂るよう「陽気」を補強して高め、秋・冬には収穫して貯蔵するよう「陰血」を滋養して溜めるように養生する〞ことが自然の摂理に合致し、長寿の秘訣となる―と書かれています。
秋は活動的になりすぎず、たくさん寝てエネルギーを蓄える方が良いですね。秋冬には陰血を滋養するとありますが、陰というのは体に必要な水分のことです。これを補うため「少辛多収(しょうしんたしゅう)」−辛いものを少なくして酸味や渋みのある「収斂(しゅうれん)」作用のあるものを多く摂ることを心がけます。
秋は乾燥の季節です。気管や鼻の粘膜が乾燥し、空咳がでたり、皮膚のトラブルが多くなります。梨や柿、白きくらげ、蓮根、白ごま、くるみなどの体を潤す働きのある食材がおすすめです。しかし柿とカニは相性が悪く、両方とも寒性で体を冷やすため、一緒に摂ると胃痛などを起こすことがあります。緑茶も寒性なので組み合わせには気をつけましょう。
薬膳では食べ物の相性を重視します。良くない組み合わせもたくさんあります。例えば海鮮と果物はシュウ酸とタンパク質が結合して、腹痛や下痢、蕁麻疹(じんましん)などを引き起こすことがあります。
ブヘサ中村固腸堂
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