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漢方コラム 232/313

Vol.82 乾燥肌(ドライスキン)

《皮膚の乾燥からくる困ったかゆみ…遺伝やアレルギーなど原因さまざま》
乾燥肌(ドライスキン)は皮膚の皮脂や水分が不足し、カサカサと乾燥した状態のことを言います。遺伝、アトピー性皮膚炎、加齢によるもの、生活環境から生みだされるものなど原因はいくつもあります。現代人は乾燥肌が多いといわれ、エアコン・ホットカーペット・電気毛布などの使いすぎ、過度のストレス、食生活・生活習慣の変化による体質の変化、女性ホルモンの変化などさまざまな要因が考えられます。
乾燥肌の人は、皮膚のバリア機能が低下しているので、ちょっとした刺激にも敏感に反応してしまいます。衣類の素材や洗剤、ダニ、ハウスダスト、細菌・ウイルスなどが外部刺激にあたります。空気が乾燥する冬場はより乾燥傾向が強まります。
子供の場合は特に注意が必要です。大人よりも皮膚が薄い上に皮脂の分泌量も少なく、代謝が良いため汗をかきやすく、皮膚ダメージを受けがちです。体を洗う時はナイロン素材ではなく、綿素材のタオルや手で洗うと良いでしょう。お風呂は熱めのお湯を避け、お風呂上がりはすぐに保湿しましょう。シャンプーやボディソープは界面活性剤の入っていないものを選ぶことが大切です。
食べ物も乾燥肌と大きく関係します。乾燥肌対策のためにはパン食よりもご飯の方がおすすめです。パンは焼いて乾燥させたものですが、ご飯は蒸して炊いてあるので水分を多く含んでいます。甘いものも皮膚を乾燥させ、アトピー性皮膚炎などのアレルギー体質を悪化させてしまいます。
漢方での乾燥肌対策は、さまざまな生薬を用いることで体質から改善させ、皮膚を丈夫にし、皮膚が自然に潤うようにしていきます。ドライスキンの方は肌のバリア力が弱いため、スキンケアも非常に重要です。肌が荒れているときは漢方パックなどの方法もあります。
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