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漢方コラム 233/313

Vol.81 自然治癒力

《漢方で体本来が持つ治そう〞とする力を高めよう》
人間には自然治癒力〞というものがあります。それは特別な能力ではなく、だれにも普通に備わっているものです。
例えば手を切ると、皮膚はいつの間にか元通りに治っています。それが「自然治癒力」。軟膏は傷の治りを早くしてくれますが、皮膚をくっつけてはくれません。
何かを食べて「下痢をする」「吐く」という症状も体に入り込んではいけないものが入ってきたことを体が察知し、体外に排出しようとしているのです。
また、じん麻疹や湿疹、できもの、吹き出物など皮膚にできる「できもの」も注意する必要があります。強い軟膏で見た目はキレイに治っても体の中は何も変わっていないばかりか、悪いものを体の中に閉じ込めてしまっているかもしれません。同様に風邪をひいて熱が出るのも自然治癒力の働きです。「病原菌が体に入ってきたぞ!」と体の免疫システムが働き、白血球が病原菌と戦うことで発熱し、やっつけようとしているのです。そのため、安易な解熱剤の使用は賛成できません。体が弱って抵抗力が落ちている場合は、熱が出にくくなります。そのため、元気いっぱいの子供は熱が出やすく、高齢になるほどに熱が出にくくなるのです。
自然治癒力はみんなに備わってはいますが、現代人はその力が弱まっているようです。漢方薬の役割は、薬の力で症状を抑え込む治療ではなく、薬草の力と食養生で体本来の治そう〞とする力を最大限に引き出すことです。そして、なぜそのような症状が出るのか原因を探り、根本的に解決していく手段にもなるのです。
ブヘサ中村固腸堂
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