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漢方コラム 237/313

Vol.77 生理前に肌が荒れる

《生理前の肌トラブルは要注意 睡眠や食事など生活習慣見直して》
生理前は肌が荒れる、吹き出物が出る、肌がくすむ、シミが濃くなる…など、女性の肌の状態は生理と切っても切れない関係にあります。女性は妊娠の準備のため、毎月ホルモンがめまぐるしく変動し、特に生理の一週間前には黄体ホルモンが分泌されてさまざまな症状が出ることがあります。
黄体ホルモンは受精が起こったと想定して母体を守る働きをしてくれます。例えば皮脂を多く分泌させて肌のバリアを強力にし、皮膚を守ろうとします。ホルモンのバランスが乱れているとその働きが過剰になり、吹き出物やシミ、くすみが出やすくなったりします。
思春期のニキビは急速に新陳代謝が高まり、老廃物や皮脂の処理が追いつかずに起こります。しかし、大人になってからのニキビは内臓の疲れなどによることが多く、生活習慣や食事を見直し、体を休めることが不可欠です。漢方では内臓の働きを高めたり、ホルモンバランスを整えながら、皮膚をきれいにする漢方薬を用います。生理前は特に不安定な時期なので、脂っぽいものや甘いもの、刺激物の摂取を控え、たっぷり睡眠を取ることが大切です。
シミのことを「肝斑(かんぱん)」と言いますが、シミと肝の密接な関係を表しています。肝臓の働きが落ちて血液が浄化されなくなることで起こります。
肝臓は日中、休みなく血液を全身に送り続けます。体のあらゆる場所から老廃物を持ちかえって肝臓に血液が戻るのは睡眠時。この時間に血液が浄化され、翌日にキレイな血液が栄養分を全身に運び出します。遅くまで起きていると、汚れた血液が全身を巡るため、顔はくすみ、シミもできやすくなります。
睡眠は時間の長さよりも何時に寝るかが大事!!10時か遅くとも11時には床に入り、自然のリズムに逆らわない生活を!
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