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漢方コラム 238/313

Vol.76 まぶたのピクピク

《いや〜な「まぶたのピクピク」 目の疲れやストレスも一因に》
まぶたがピクピク痙攣するという症状を経験したことはありませんか。「眼瞼痙攣(がんけんけいれん)」といい、自分の意志と関係なく筋肉が痙攣します。一般的には、パソコンなどによる目の疲れ、ストレスなどが関係するといわれています。
漢方の見地からすると、『肝』と関係があります。『肝』というのは肝臓だけを指すのではなく、幅広く体を捉え、自律神経系や精神情緒とも関係があると考えます。
また、@「肝は血を蔵す」といい、血液の貯蔵庫として働き、A「肝は目に開竅(かいきょう)する」といって、目と繋がっており、B「肝は筋をつかさどる」といい、筋と関係があることを指します。まぶたのピクピクは@ABの働きがうまくいかないときに起こります。肝の血液が不足し、血液が十分に送られないため、痙攣となって表れるのです。
特に肝と繋がりが深い目に症状が出やすく、そのほか、手足のしびれやひきつけ、こむら返りなどもみられます。女性の生理前や生理中など、血液が不足しやすい時に多くみられ、夕方になって疲れが出てきた時にも症状が表れます。
漢方では、まぶたのピクピク、立ちくらみ、冷え、肌の乾燥など貧血傾向がある場合は「肝血不足」とし、「肝に血が足りないよ」というサインであるとみます。肝にしっかり血液を補充できる漢方薬を用い、まぶたのピクピクを軽減していきます。また、妊婦は目を使いすぎてはいけないというように、目の使い過ぎや寝不足も血液を消耗しますので気をつけましょう。
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