漢方コラム
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Vol.65 生理で分かるあなたの体質 (1)
《自分の体質を知り、体調管理に役立てて!》
漢方では生理のリズムは7の倍数が理想とされ、周期は28日、生理の日数も7日前後、女性の一生を通しての体の変化も7の倍数で節目を迎えると考えます。リズムや月経血の色、量などで体質を見ます。大きく分けて6つのタイプがあり、1人でいくつも併せ持つことがほとんどです。生理は女性にとって大切な体のバイオリズム! 自分のタイプを把握しておきましょう。
@『お血(おけつ)』タイプ:▼生理前にお腹がふくらむ▼生理が来そうと思ってもなかなか来ない▼生理初日は少なく、2、3日目から急に増えてダラダラ続く▼月経血はくすんで赤黒く、レバー状の塊がある▼生理周期は長め▼生理痛がある?このような症状は血が滞っているタイプ。顔色はくすみ、子宮筋腫や子宮内膜症がある人が多い。
A『気滞(きたい)』タイプ:▼生理前のイライラや落ち込みが激しく、ニキビや肌荒れになりやすい▼過食気味になる▼むくみやすい▼量は普通で生理前にお腹が張ってつらくなる▼生理周期は不安定で早くなったり遅くなったりする?気の巡りが悪く、ストレスを感じやすいタイプ。生理前の1週間は体調が悪くなりやすい。
B『血虚(けっきょ)』タイプ:▼生理が終わるころからだるく、普段からめまいや立ちくらみがある▼肌は乾燥する▼経血の色は薄く、3〜4日で出血がなくなり、生理周期は遅れやすい▼大幅に遅れることもある▼生理の終わりごろから腰やお腹が重くなる?血が不足しているタイプ。貧血検査で異常がなくても最も多いのがこのタイプといえます。
「Vol65 生理で分かるあなたの体質 (1)」に続く